書道実用書を数多く刊行していることから、よく書家のペン字を拝見する機会に恵まれる。
筆の書きぶりとペン字とはずいぶん違うものだと思うことがある。
けれども故、川邊尚風氏のペン字は別格だ。
楷書の文字はほれぼれするほど整っており、書体として残しておきたいほどだ。
実際、デジタル書体として契約したいという話もあったらしい。
故川邊尚風氏が設立した「日本書法院」(池上光風会長)のご高齢の門下生たちは「少しでも先生のペン字に近づけるようにと楽しみながら書いています」というみなさんたちの字の美しさもさることながら、快活で立ち居振る舞いの若々しさに驚かされる。
脳科学でも実証されているように、字の美しさを感じ、それを何度もなぞったり真似て書くことで、脳細胞が活性化され認知症などを予防できるのかもしれない。
ぜひとも『美しいペン字のお手本帳』に挑戦してみてください。
美しい文字をただ眺めているだけでも心が和み、本来の日本の文字の形が身につくはずです。
美しいペン字のお手本帳
出版社 : 知道出版
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