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仙人になりたい男の話。

こんにちは。チカです。
自己紹介がまだでしたのでさっそくですが簡単に。

【出身地】
フランス パリ

【経歴】
・レオナルド・ディカプリオ似の父とオードリーヘップバーン似の母のもとに生まれる。
・2歳で日本語、英語、フランス語、中国語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語をマスター。
・10歳のとき、火星に旅行し火星人と友達になる。
・高校生のときに開発した『空飛ぶ絨毯』が大ヒットし、世界の長者番付5位まで上りつめる。

【趣味】
・プライベートジェットでロンドンまで行き、バッキンガム宮殿でアフタヌーンティーを楽しむこと。
・メキシコにあるプライベートビーチで仲良しのクジラと遊ぶこと。
・仲良しの火星人とZoom飲み会をすること。

もうお気づきかと思いますが、上記はすべてウソです。
ありったけのウソを書き連ねてみました。※願望も一部含んでいます。

本日は4月1日。エイプリルフールです。
ということで、中国の『ウソ』にまつわる漢文をご紹介しようと思います。

昔、あるところに一人の青年がいました。
青年は仙人になりたいという志があり、いろいろな人に方法を尋ねましたが、皆、本気にせず青年を冷たくあしらいました。

青年は、仙人になるという志を捨てず、遠くの村までいろいろな場所に行き、辿り着いた先で、一人の商人と出会います。

青年は商人に仙人になれる方法を尋ねました。
すると商人は、自分の商いを手伝ったら仙人になる方法を教えると言いました。
青年はその言葉を信じ、商人の仕事を一生懸命に手伝います。
その甲斐あって、商人の店は次第に繁盛し、大きくなっていきました。

それから10年の月日が過ぎました。
青年は商人にまた、仙人になれる方法を尋ねます。
すると商人は、「まだ早い、あと10年経ったら教える」と言います。

青年はまたその言葉を信じ、一生懸命仕事をしますが実は商人は、仙人になる方法を知りません。
次第に、青年にウソがばれるのではと思い始め、「商人になるには食事をあまりとってはいけない」などとさらにウソをつき、青年の食事を徐々に減らして衰弱させていきました。

10年が経ち、青年は力を振り絞り商人に尋ねます。
「師匠、10年が経ちました。仙人になれる方法を教えてください。」

衰弱してもなお、仙人になる志を忘れず一生懸命商人に尽くす青年を見て、商人の妻は商人に怒ります。

商人は鬱陶しく思い、青年にこう言います。
「わかった!商人になる方法を教える!あの高い木に登るんだ!」
青年は言われたことを信じ、力を振り絞って木に登ります。さらに商人は、木のてっぺんまで登るよう指示し、青年は言われた通りにてっぺんまで登ります。

それを見て商人は右手を木から放すように命令します。青年が右手を放すと、今度は左手も放すように商人は言います。

青年が両手を放したところで最後に商人はこう命令します。
「そこから飛べ!」

青年は「わかりました!」と言い、両手を上げて、木から飛びました。

青年は天に向かって上っていきます。
「師匠、ありがとうございます!おかげさまで仙人になることができました!」
青年はついに、仙人になることができたのです。

皆さんはこのお話を聞いて、どのようなことを考えますか?

騙され続けていたけど、最後に報われて良かったと考える人。
無謀な目標でも、信じ続ければ、最後はウソも現実になると考える人。
木から飛んだ時点で落ちてしまい、死んでしまったんだと考える人。
その後の商人の反応が気になる人。

どんなに無謀だと思われることでも、自分が信じたものは貫きたいと私は思います。(先ほど書いたプロフィールも現実になるかもしれません)

ぜひ、ご家族やお友達にもこのお話をしてみてくださいね。

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