冬が来ました。家でぬくぬくしなければなりません。
空を見れば灰色、街路樹も葉を落とし沈黙しています。
そんな憂鬱になりがちな今をぱっと照らしてくれるような、美しい「花カード」をご紹介します。
絵手紙作家の金子比佐子先生の描いた花のカードです。
50種の植物についてそれぞれ2枚描かれていて、50組100枚セットになっています。
詳しい製品については以下のリンクをご覧ください。
https://chido.co.jp/general/post-46.shtml
「アサガオ」「カラスウリ」「ツバキ」…。
身近な植物を中心とした、やさしい絵が心を和ませてくれます。
カードは、花と実など同じ植物の異なる姿で対になっています。
その花として思い浮かぶのは青縁カードの方の姿かもしれませんが、それが実をつけるとこんな姿になるんだ、という発見があります。
花と花で対としている組も印象の異なる描かれ方をしていて、見比べることで発見があるでしょう。
例えばカンパニュラは色違いの花で組合せとなっています。
また、このカードのオレンジ縁の方には言葉が添えられています。その言葉を楽しむのもよいです。
「アサガオ」のカードを見てみましょう。
実を描いたオレンジ縁カードの方に「朝は私の晴れ舞台 白いドレスで舞い踊る 午前限定の顔」とあります。
「白いドレス」なのは青縁カードの方の花の姿。
オレンジ縁カードに描かれた実の姿となってはもう「白いドレスで舞い踊」れなくなっていますが、その実はまた未来で青縁カードにあるような花の姿となり、再び「晴れ舞台」で「白いドレスで舞い踊る」のです。
アサガオの実を見て、その華やかな花の姿を思い起こす人はあまりいないかもしれません。
しかしこのカードで実の姿の方にこそ「白いドレス」の言葉があるのは、実となって終わりなのではなく、実は新しくまた花咲く始まりなのだということを語っているのではないでしょうか。
そして一人称からもわかるように、それは「アサガオ」自身が述べていることなのです。
ゆっくりと自然に身を休めたり植物を観察する機会も少ない自分は、「咲いている」「実をつけた」「枯れた」などの単純さで植物を見てしまいがちです。その浅さは生活や人生を思う時の未熟さにも繋がっているでしょう。
でも植物は「終わり」は「始まり」であり、円をなす永遠であることをよく知っているのかもしれません。
このカードはそんな物語を導いて楽しむという、遊び方もできます。
そして、このカードには植物の名前・表記が二種載っています。花の名前を覚えていくこともできますね。
「ドクダミ」のカードです。
「ドクダミ」は「蕺草」と書くのですね…。知らなかった…。
ドクダミは「『嫌われたっていい』『好きよ』って言ってくれる人が一人いれば」と言っています。
植物に明るくない自分はこのカードを眺めて、花の名前を覚えていこうと思います。
春になり暖かくなったら、それを誰かに伝えることもできるかもしれません。そう思っています。
カードに興味を持った方は弊社までお問合せください。
知道出版
東京都千代田区神田神保町1-11-2 天下一第2ビル3F
TEL:03-5282-3185 FAX:03-5282-3186
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定価3000円+税で販売中です(弊社からお送りする場合は送料200円を頂戴しております)。
お読みくださりありがとうございました。
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