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神保町

古典の楽しみさまざまー「古典籍展観大入札会」に行ってきましたー

もう今年も終わりゆくことに絶句しています。皆様いかがお過ごしでしょうか。

今日は神田の東京古書会館で現在開催中の「古典籍展観大入札会」に行ってきました。

以下の一般公開(プレビュー) の期間は、誰でも会場に入ることができます。

2024年11月15日(金) 10:00~18:00
2024年11月16日(土) 10:00~16:30

詳しくは東京古典会「令和6年度 古典籍展観大入札会」をご覧ください。
https://www.koten-kai.jp/auction/detail/?id=47

会場には、学生さんと思しき方もちらほらいらっしゃいました。自分も大学生の時、「行くといいよ」「和本を見る良い機会だよ」と先生に言われた覚えがあります。

自分は今日初めてこの会に行ってみましたが、実際に行ってみるとなかなか面白かったです。

まず出品されているものの量に驚きました。
古書会館の2階から4階までが会場になっていて、机に所狭しと和本や浮世絵などが並んでいます。ガラスケースに入っているものもあります。そして壁にはずらっと掛け軸もありました。

東京古典会HPによれば、約2,000点の出品があるとのことです。展覧会などに行くよりも、数としてはたくさんのものを見ることができるかもしれません。

そして幅広い時代・ジャンルのものを一度に見ることができます。
こちらには地図があり、あちらには絵巻があり、そっちには浮世絵があり…。こっちに鎌倉時代、あっちに明治時代…。というように。
展覧会では学芸員さんにより、展示品に説明が施さています。そして展示の順番や解説によって生み出された、展示会としての物語・主張を私たちは受け取ることになります。

しかし、「古典籍展観大入札会」では物語が付与される以前の状態で、モノが並んでいます。
「未詳」とされているものもあります。

「こんなものが日本のどこかにはあるのだなあ」「いろいろなものがあるのだなあ」と感動しました。
そのような「あらゆるものの集積」という形は、日常にあまりないかもしれません。よい体験をしました。

そしてこの会は、「こんなものがあるのか!」という驚きをくれます。

名の知られた物語の写本があって目が留まる一方、「こんな物語がこの時代にあったのか!」「こんな絵があるのか!」と興味を引かれるものがたくさんありました。

「こんなユーモラスな顔している!」「版木はこんなふうになっているのか!」など、古典籍の知識のない自分も実物を見ることで気づくことがたくさんありました。

「古典籍展観大入札会」の名前からは想像つかない、エンタメ性のあるわくわくがあります。
自分も推しが見つかりました。

普段古典籍に触れない方も、きっと発見があるでしょう。
そして展覧会などによく行かれる方も、「市に集まった古典籍たち」にはまた新しい面白さがあるはずです。

お時間のある方は是非行ってみてください。

お読みくださりありがとうございました。

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